夫に先立たれ、息子も大人になって家を出て行き、まるで独身女性のような生活を送るマヒン。長年勤めた仕事も引退し、毎日昼過ぎまで眠っては、友人と食事を楽しむ、穏やかで満ち足りた日々。しかし、外から見れば自由気ままな日常も、彼女にとっては味気ないもの。通りを行き交う人々の群れを眺めては、孤独が胸に押し寄せる。そんなある日、内気なタクシー運転手と出会い、まるで自分と同じ孤独な魂に出会ったかのように感じる。彼女は思い立って、彼を自宅での夜のひとときに誘い、得意なケーキとワインでもてなし、青春時代のダンスの調べを懐かしむ。そして二人は知る由もない、この夜が、二人の人生で最も忘れられない瞬間になることを。
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