1990年代の北京。冬去春来(トンチューチュンライ)という小さな宿は、天南海北から夢を抱いて集まった若者たちの浮き沈みある北漂(北京での下積み生活)を見守ってきた。脚本に夢中になるが、次々と原稿を却下される徐勝利は、失敗しても挑戦を続ける。高雅な舞台に立ちたいと願う歌手の荘荘は、しかし地方公演で食いつなぐしかない。ヒロイン役を望む沈冉冉は、華やかな芸能界でチャンスと選択に直面する。才気あふれるサックス奏者の陶亮亮は、天橋の下で道行く人に演奏し、音楽の夢を叶えようとする。文芸を愛するエキストラの郭宗宝は、妻と子の治療費を稼ぐため、雑用に励み、必死に働く。一発当てたい画家の曹野は、前衛芸術に頭を悩ませるが、誰にも理解されない。彼らは夢のために努力し、奮闘するが、現実は常に厳しく、無情だ。ミレニアムを越え、新時代を迎えても、守り続ける者もいれば、諦めざるを得ない者もいる。しかし、芸術の火種は、彼らの心の中で決して消えることはない。
サインイン して会話に参加